
ChatGPTのGPTsで自分専用AIを作る|設定のポイントや活用法まで徹底解説
「ChatGPTにいつも同じ前提を入力するのが面倒」「自分の仕事専用の指示を毎回コピペしている」——こういう状況、結構あるあるだと思います。
それを一発で解決するのがGPTs(ジーピーティーズ)。ChatGPTを自分用にカスタマイズして、毎回同じ指示なしで使える「自分専用AI」が作れます。しかもノーコードで、5〜10分あれば1個作れる手軽さ。
本記事では2026年5月時点の最新仕様で、GPTsの作り方を5ステップにまとめました。
GPTsって何?ChatGPT内で作れる「自分専用AI」

GPTsはOpenAIが提供する、ChatGPTのカスタマイズ機能。簡単に言うと「特定の役割や知識を仕込んだ専用ChatGPT」を作れる仕組みです。
たとえばこんな使い方ができます。
- 自社の商品マニュアルを学習させたカスタマーサポートAI
- ブランドのトーン&マナーを覚えさせたSNS投稿文ジェネレーター
- 特定の議事録テンプレに沿って整形してくれる会議録まとめAI
毎回プロンプトを書き直す必要がなく、起動した瞬間にその役割で動いてくれる、というのが最大のメリットです。
GPTs作成に必要なもの
GPTsを「自分で作る」には、有料プランへの加入が必須です。
| プラン | 月額 | GPTs作成 | GPTs利用 |
|---|---|---|---|
| Free(無料) | $0 | × | ○ |
| Go | $8 | × | ○ |
| Plus | $20 | ○ | ○ |
| Pro | $200 | ○ | ○ |
| Business | $25/ユーザー | ○ | ○ |
GPTsの作り方【5ステップで完成】
ここからが本題。実際の作成手順を5ステップで解説します。所要時間は5〜10分くらい。
ステップ1:ChatGPTで「GPTを作成」を開く
ChatGPTにログインし、左サイドバーの「GPTを探す」(英語表記なら “Explore GPTs”)をクリックします。GPTストア画面が開いたら、右上の「+ 作成」ボタンを押します。
これでGPT Builder(作成ツール)が起動します。
ステップ2:GPT Builderと対話で要件を伝える
最初に表示されるのは「Create(作成)」タブ。GPT Builderが「どんなGPTを作りたいですか?」と聞いてくるので、日本語でOK、目的をそのまま打ち込みます。
たとえばこんな感じ。
> 自社のブログ記事のトンマナに合わせて、SEO記事の見出し案を提案してくれるAIを作りたい
GPT Builderが必要な情報を順番に質問してくれるので、答えていくだけで土台が完成します。アイコン画像も自動で生成してくれるので、最初は提案された画像をそのまま使えばOK。
ステップ3:Instructionsで性格と振る舞いを決める
土台ができたら、画面上部の「Configure(構成)」タブに切り替えます。ここで細かい設定を編集します。
特に重要なのが Instructions(指示) 欄。GPTの性格・口調・出力フォーマット・禁止事項を全部ここに書きます。
書き方のコツは具体的に・箇条書きで。例:
- 出力は必ず日本語のです・ます調
- 1つの提案につき見出し案を3パターン出す
- ターゲット読者は30代の会社員
- 専門用語を使うときは括弧で説明を添える
- マークダウンの装飾は使わない
抽象的に「いい感じに書いて」と書くより、具体的なルールを並べたほうが期待通りに動きます。
ステップ4:Knowledgeにファイルをアップロード(任意)
GPTに「特定の知識」を覚えさせたい場合は、Knowledge欄にPDFやテキストファイルをアップロードします。
最大20ファイル、1ファイルあたり512MBまでアップ可能。よく使う例はこんな感じ。
- 自社のブランドガイドライン
- 商品マニュアル・FAQ
- 過去の議事録テンプレート
- 業界用語集
知識として参照させたいもの(ルールや振る舞いではないもの)はKnowledgeに置く、というのが公式の推奨です。
ステップ5:Previewでテストして公開
設定が終わったら、画面右側のPreviewで実際に試してみましょう。
想定通りに動かない場合はInstructionsに戻って修正→Previewで再テスト、を繰り返します。
満足したら右上の「作成」ボタンを押して保存。公開範囲は3つから選べます。
- 自分のみ:自分だけが使える
- リンクを知っている人:URLを知っている人なら誰でも使える
- GPTストア:誰でも検索・利用可能
社内ツールならリンク共有、世の中に公開したい場合はGPTストア、という使い分けでOKです。
GPTsの精度をもっと上げる3つのコツ
GPTsを作っただけでは「期待した動きをしない」ことも結構あります。精度を上げるためのコツを3つ紹介します。
1. Instructionsは「役割」「ルール」「禁止事項」をセットで書く
「○○の専門家として答えて」だけでは弱め。「ただし△△は提案してはいけない」「□□のフォーマットで返して」までセットで書くと、出力が安定します。
2. 想定外の入力を試して穴を埋める
Previewでわざと意地悪な指示や想定外の質問を入れて、変な挙動が出たらInstructionsに「○○の場合は△△と返答する」を追記。これを繰り返すと精度が一気に上がります。
3. Knowledgeは「ルール」じゃなく「参照資料」を入れる
ルールや振る舞いはInstructionsに書く。Knowledgeは「参照させたい資料」を置く場所、と公式が明確に分けています。混ぜると挙動がブレる原因になります。
GPTsを作る際につまずきやすいポイントと対処法
実際に作っているとぶつかりがちな問題と、その対処法をまとめました。
「+作成」ボタンが見当たらない
→ FreeまたはGoプランの可能性大。GPTs作成はPlus以上が必須なので、プランを確認してください。
Knowledgeに入れた情報が反映されない
ファイル形式や内容によっては、GPTがうまく読み取れない場合があります。PDFよりテキスト(.txt / .md)のほうが安定しやすいので、まずはテキスト形式で試すのがおすすめ。
英語で答えてしまう
Instructionsに「出力は必ず日本語」と明記しても、英語が混ざることがあります。「出力は必ず日本語のです・ます調」「英語の固有名詞以外は日本語で書く」と細かく指定すると改善します。
Capabilities(Web検索・コード実行)とActions(外部API)が同時に動かない
公式仕様で、CapabilitiesとActionsは1つのGPT内で同時利用ができません。両方使いたい場合はGPTを2つに分ける必要があります。
GPTsの活用アイデア5選
「とりあえず1個作ってみたいけど、何を作ればいいかわからない」という人向けに、すぐ作れて実用的なアイデアを5つ。
- 議事録整形AI:自社のフォーマットに沿って、雑なメモから議事録を整形
- SEO記事の見出しジェネレーター:トンマナを学習させて、キーワードから見出し案を量産
- メール返信ドラフトAI:自社のトーンで、受信メールから返信文の下書きを作成
- コードレビュー補助AI:自社のコーディング規約を覚えさせて、PRをレビュー
- 顧客対応FAQ AI:商品マニュアルを読み込ませて、社内向けに即答できる窓口を作る
どれも30分以内に1個作れるレベルです。
GPTsに関してよくある質問
ここでは、ChatGPTのGPTsに関してよくある質問をまとめました。
❓よくある質問
Q.作ったGPTsはスマホからも使えますか?
使えます。ChatGPTのスマホアプリから、自分が作成したGPTsや「リンクを知っている人」設定で共有されたGPTsにアクセス可能です。
Q.GPTsで収益化できますか?
OpenAIはGPTストアでの収益化プログラムを過去に発表していますが、対象国・条件が変動しているため、最新情報はOpenAI公式サイトで確認が必要です。
Q.作ったGPTsを後から編集できますか?
できます。GPTストア画面の「自分のGPT」から編集したいGPTを選んで「編集」を押せば、Instructionsやファイルを差し替え可能です。
Q.何個まで作れますか?
Plusプランで作成数の明示的な上限は公開されていません。実用上は気にせず作って問題ないレベルです。
まとめ:GPTsをまず1つ作ってみよう
GPTsの作り方を5ステップでまとめました。要点は以下の通り。
- 作成にはChatGPT Plus(月$20)以上が必要
- GPT Builderと対話するだけでノーコードで構築できる
- 精度を上げるコツは「Instructionsの具体化」と「Previewでの検証」
- 5〜10分あれば1個完成する
理屈を覚えるより、まず1個作ってみるのが習得の最速ルート。普段ChatGPTで何度も同じ指示を入れている作業があれば、それをGPT化するのが第一歩としておすすめです。
AppTime株式会社 代表取締役:システム開発・DX支援
HOJOJO株式会社 取締役CTO:技術戦略・プロダクト開発
関西学院大学大学院(MBA課程)にて、経営管理の高度な知見を統合。
〜主な経歴〜
2017年に個人事業主として独立。エンジニアとして数多くのシステム開発を
手掛けた後、2018年にAppTime株式会社を設立し、代表取締役に就任。
現在は自社の経営のみならず、HOJOJO株式会社の取締役CTO(最高技術責任者)も兼任。技術の「便利さ」だけでなく、LLM・機械学習をはじめとする先端技術を活かし、企業のコストカットや「利益創出」に直結させるという、実益重視のコンサルティングを展開している。
単なるIT導入に留まらない、経営層・役員の意思決定に資する「経営×IT」の架け橋として、次世代のDXリテラシー向上を支援している。

コメント
まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?