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Claude Code Dynamic Workflows完全ガイド|利用できる環境と起動法

投稿日 最終更新日 読了約16分 閲覧数7

2026年5月28日、AnthropicがClaude Codeに「Dynamic Workflows」を追加しました。既にClaude Codeを使っている層からは、既存のSubagentsやSkillsと何が違うのか、自分のプランで使えるのか、トークン消費が読めず怖い、/effort ultracodeはいつ使えばよいのか――こうした疑問の声が多く挙がっています。

本記事ではClaude Code Dynamic Workflowsの仕組み・対応環境・3つの起動方法・コストと制約までを、公式ブログ公式ドキュメントをもとに整理しました。

Claude Code Dynamic Workflowsとは

Claude Code Dynamic Workflowsは、1会話で調整しきれない規模のエージェント連携を、コード化された再実行可能なオーケストレーションとして扱うための機能です。Claude Opus 4.8と同日に追加され、現時点ではresearch previewのステータスで提供されています。

項目内容
リリース日2026年5月28日(Claude Opus 4.8と同時)
必要バージョンClaude Code v2.1.154以降
ステータスResearch preview
概要ClaudeがJavaScriptオーケストレーションスクリプトを生成し、ランタイムが背景で実行
想定用途大規模なエージェント連携・再実行したいorchestration
Claude Opus 4.8 ではDynamic Workflowsの並列上限が「同時16・累計1,000」として紹介されています。

仕組み|JavaScriptスクリプトがサブエージェントを並列調整

Dynamic Workflowsの実体は、Claudeが生成したJavaScriptをランタイムが別プロセスで実行する仕掛けです。Claude自身は通常のチャットセッションに留まり、ランタイム側でサブエージェントが並列に動きます。

要素挙動
スクリプトの生成Claudeがタスクから直接JavaScriptのorchestrationを書く
実行レイヤーClaude会話とは分離されたランタイムが背景で実行
中間結果の保持script variablesに保持され、Claudeのcontext windowには載らない
品質担保独立したエージェント同士が互いの結果をadversarial reviewしてから統合
中断・再開同一session内であればresumable(Claude Codeを終了すると新規スタート扱い)

Subagents・Skills・Workflowsの違い|公式比較表で整理

既存のSubagentsやSkillsとの違いは公式ドキュメントが比較表として明示しています。違いは「次の判断を誰がするか」と「中間結果をどこに置くか」の2点です。

観点SubagentsSkillsWorkflows
何かClaudeがspawnするworkerClaudeが従うinstructionsランタイムが実行するscript
次の判断Claudeがturn-by-turnClaudeがpromptとSkillに従ってscriptが決める
中間結果Claude’s context windowClaude’s context windowscript variables
再利用される単位workerの定義instructionsorchestration自体
規模感1ターンあたり数件同上1ランあたり数十〜数百
中断時の挙動ターンがやり直しターンがやり直し同一session内で再開可
SubagentsとSkillsはClaudeの判断・コンテキストに強く依存する設計です。Workflowsはオーケストレーション自体をスクリプトに移すため、繰り返し品質の安定したパターンとして再利用できます。

利用環境|プラン・クライアント・モデル別の対応表

Dynamic Workflowsはプランによってデフォルト設定が異なり、/effort ultracodeはモデルによって変わります。

プラン別の利用可否とデフォルト設定

プラン / 環境利用可否デフォルト設定
Pro利用可OFF(/configの「Dynamic workflows」行で手動ON)
Max利用可ON
Team利用可ON
Enterprise利用可OFF(管理者がmanaged settingsで有効化)
Anthropic API利用可
Amazon Bedrock利用可
Google Cloud Vertex AI利用可
Microsoft Foundry利用可
Proユーザーは/configを開き、Dynamic workflowsの行を手動でONにしないと起動しません。Enterprise契約では管理者がmanaged settingsまたはClaude Code管理画面のトグルで有効化する必要があります。

利用可能なクライアント

CLI・Desktop・IDE拡張のいずれでも同じworkflow機能が使えます。claude -pやAgent SDK経由でも動作するため、CI/CDやスクリプト実行への組み込みも可能です。

モデル要件(/effort ultracodeのみ)

/effort ultracodexhigh reasoning effortと自動workflow orchestrationをセットにしたモードです。xhigh effortに対応したモデル(Claude Opus 4.8など)でのみ利用でき、非対応モデルでは/effortメニューからultracode項目自体が表示されません。Opus 4.8以外のモデルで作業中にメニューから消えていても、それは制限ではなく仕様です。

使い方|3つの起動方法と承認モード

Dynamic Workflowsの起動方法は3パターンに分かれます。明示的に呼び出す/deep-research、Claudeの判断に委ねるworkflowキーワード、effortレベルで常時化する/effort ultracodeです。

バンドル済み/deep-researchを実行する

/deep-researchはAnthropicがバンドル提供するワークフローです。複数のangleでweb searchを並列に展開し、ソースをcross-checkしたうえで引用付きレポートを生成します。

/deep-research 最近の日経平均株価を分析し最適な投資タイミングを教えて

WebSearch toolが利用可能なことが前提です。Claude Codeのpermission設定でWebSearchが許可されていないと、ワークフローが中盤でブロックされます。

プロンプトにworkflowキーワードを含める

通常のプロンプトにworkflowという単語を含めるだけで、Claude Codeがその語をハイライトし、workflowスクリプトの生成に入ります。

Run a workflow to audit every API endpoint under src/routes/ for missing auth checks

日本語の「ワークフロー」という言葉に反応するわけではないので、英語でプロンプトを書くか、文章中に「workflow」を差し込む必要があります。

/effort ultracodeでClaudeに任せる

/effort ultracodeはsession単位で有効化される高負荷モードです。xhigh reasoning effortが常時オンになり、session内の実質的なタスクごとにClaudeが自動でworkflowを計画して実行します(1リクエストが「理解→変更→検証」のように複数workflowに分割されることもあります)。

/effort ultracode

通常のeffortに戻すには/effort highを実行します。新しいsessionでは自動的にリセットされるため、明示的にONにし直す運用です。

ワークフロー時の承認モード別の挙動

ワークフロー実行時のファイル編集・コマンド実行はpermission modeに応じて挙動が変わります。

承認モード挙動
Default / accept edits操作ごとにプロンプト表示。「Yes, and don’t ask again for ` in `」で次回スキップ可
Auto初回のみプロンプト・「Yes」でuser settingsにconsent記録。ultracode時はスキップ
Bypass permissions / claude -p / Agent SDKプロンプトなしで即実行

制約・コスト・ワークフロー管理|運用時の注意点

Dynamic Workflowsはトークン消費・同時実行数・filesystemアクセスなどに明確な制約があります。コストと運用ルールを把握したうえで/workflowsコマンドから管理します。

ランタイム上の制約

制約内容
ユーザー入力mid-runでの入力不可。stage間のsign-offが必要なら別workflowに分割
filesystem / shellworkflow自体からの直接アクセス不可。常にagent経由
同時実行最大16 agent(CPU制限でこれより少なくなる場合あり)
1ランの総数最大1,000 agent
実行環境isolated環境でscriptを実行し、Claude conversationから分離
このように人手の承認が途中で必要なタスクには向きません。

コスト面の注意

通常sessionと比べてトークン消費は桁違いに増えます。エージェントはsessionで選択中のモデルを使うため、Opus 4.8のような高性能モデルのまま大規模runを走らせると、プランの利用枠やrate limitに大きく影響します。

/workflowsコマンドでの管理

/workflowsを実行すると、実行中・完了済みのworkflow一覧が表示されます。progress viewからフェーズごとのagent数・トークン総量・経過時間を確認できます。

キー操作
↑ / ↓一覧の選択移動
Enter / →ドリルダウン
Esc前の画面に戻る
j / kスクロール
p一時停止 / 再開
x停止
r再起動
sスクリプトをコマンドとして保存

ワークフローの保存と再利用

/workflowsで一覧から選択しsを押すと、スクリプトを名前付きで保存できます。保存先は2つから選びます。

  • .claude/workflows/:プロジェクト共有用。リポジトリにcommitしてチームで使い回し
  • ~/.claude/workflows/:個人用。どのプロジェクトからでも利用可

保存後は/の形式でコマンドとして呼び出せます。同名のworkflowがプロジェクトとグローバルの両方にある場合は、プロジェクト側が優先されます。

Dynamic Workflowsの無効化方法

個人または組織単位でDynamic Workflows全体を無効化できます。

範囲方法
個人(GUI)/configでDynamic workflowsをOFF(永続)
個人(設定ファイル)~/.claude/settings.json"disableWorkflows": true
個人(環境変数)CLAUDE_CODE_DISABLE_WORKFLOWS=1
組織managed settingsに"disableWorkflows": true、または管理画面のトグル
無効化するとバンドル済みworkflowコマンドが使えなくなり、workflowキーワードによる発火も無効化されます。/effortメニューからultracode項目も非表示になります。

まとめ

最後にこの記事の内容をまとめます。

まずはPro/Max/Teamいずれの環境でも、小さなscopeで/deep-researchを1ラン回して挙動と消費量を実測するところから始めるのがおすすめです。

よくある質問|Claude Code Dynamic Workflows

導入前に判断材料になりやすい論点を整理しました。

よくある質問

Q.Dynamic Workflowsはどのプランから使えますか?
A.

Pro / Max / Team / Enterpriseおよび主要なAPI(Anthropic API・Amazon Bedrock・Google Cloud Vertex AI・Microsoft Foundry)で利用できます。デフォルトでONになっているのはMaxとTeamのみで、Proは/configから手動ON、Enterpriseは管理者がmanaged settingsで有効化する必要があります。

Q.`/effort ultracode`と通常のworkflow起動はどう違いますか?
A.

/deep-researchやプロンプト内のworkflowキーワードは、明示的にworkflow化したいタスクで都度発火します。/effort ultracodexhigh reasoning effortと自動orchestrationをsession単位で常時ONにするモードで、session内の実質的なタスクごとにClaudeが自動でworkflowを計画します。xhigh対応モデル(Claude Opus 4.8など)でのみ利用可能で、非対応モデルでは/effortメニューに表示されません。

Q.workflowを途中で止めても続きから再開できますか?
A.

同一session内であれば/workflowsの一時停止・再開で続行できます。ただしClaude Codeのプロセスを終了すると、再起動後は新規ワークフローとして扱われ、続きからの再開はできません。長時間runではsession維持が前提です。

Q.組織でDynamic Workflowsを無効化するには?
A.

managed settingsに"disableWorkflows": trueを設定するか、Claude Code管理画面のトグルで無効化します。無効化するとバンドル済みworkflow commandが使えなくなり、workflowキーワードの発火もなくなり、/effortメニューからultracode項目が非表示になります。

監修者
黒田 真次郎
監修者プロフィール
黒田 真次郎

AppTime株式会社 代表取締役:システム開発・DX支援
HOJOJO株式会社 取締役CTO:技術戦略・プロダクト開発

関西学院大学大学院(MBA課程)にて、経営管理の高度な知見を統合。

〜主な経歴〜
2017年に個人事業主として独立。エンジニアとして数多くのシステム開発を
手掛けた後、2018年にAppTime株式会社を設立し、代表取締役に就任。
現在は自社の経営のみならず、HOJOJO株式会社の取締役CTO(最高技術責任者)も兼任。技術の「便利さ」だけでなく、LLM・機械学習をはじめとする先端技術を活かし、企業のコストカットや「利益創出」に直結させるという、実益重視のコンサルティングを展開している。

単なるIT導入に留まらない、経営層・役員の意思決定に資する「経営×IT」の架け橋として、次世代のDXリテラシー向上を支援している。

爆速開発部編集部 A爆速開発部メンバー

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