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Gemini 3.5 Flashとは|料金・違い完全ガイド

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Gemini 3.5 Flashを業務やアプリ開発で使ってみたいけれど、3 Flashと何が違うのか、料金はいくらかかるのか、無料でどこまで使えるのか、APIへ移行したときに何が変わるのか――こうした疑問を抱える方は多いのではないでしょうか。

Gemini 3.5 Flashは、2026年5月19日にGoogleがGAリリースした高速・低コスト系の最新世代で、前世代フラッグシップのGemini 3.1 Proを主要ベンチで上回りながらFlash価格帯を維持しているのが特徴です。

本記事では、命名体系・性能・料金・3 Flash/Proとの違い・3つの使い方・API移行と商用利用の注意点を、導入判断の基準として整理しました。

Gemini 3.5 Flashとは|最新世代の概要

Gemini 3.5 Flashは、Googleが2026年5月19日のGoogle I/O 2026で発表し、即日GA(一般提供)を開始したFlash系の最新モデルです。「3.5」はモデルファミリー名で、その第1弾として高速・低コストのFlashが先行リリースされました。

  1. STEP 1

    Gemini 2.5 Flash

    従来世代のFlash。Geminiアプリのデフォルトモデルとして長く使われていました。

  2. STEP 2

    Gemini 3 Flash(2025年12月17日)

    2.5 Flashを置き換える形でリリースされ、Geminiアプリのデフォルトが3 Flashに切り替わりました。

  3. STEP 3

    Gemini 3.5 Flash(2026年5月19日)

    最新世代。2.5→3→3.5と進んでおり、「3.2 Flash」はリーク段階で実機リリースされず、3.5に飛んだ幻のモデルです。上位の3.5 Proは別系統で、2026年6月時点では未GA(6月GA目標の限定プレビュー)です。

3.5 Proと混同されやすいですが、Flashは高速・低コスト、Proは高性能の別ラインです。基本スペックは以下の通りです。

項目内容
正式モデル名Gemini 3.5 Flash
APIモデルIDgemini-3.5-flash(GA/stable)
リリース日2026年5月19日(GA)
コンテキストウィンドウ入力 最大1Mトークン
最大出力64Kトークン
入力モダリティテキスト/画像/音声/動画/PDF
出力テキスト
thinkingthinking_level(minimal/low/medium/high・デフォルトmedium)
知識カットオフ2025年1月とされる(最新は公式を確認)
なお、Googleは同時期にAIエージェント系の取り組みも進めており、関連する文脈はGemini Sparkで整理しています。

Gemini 3.5 Flashの性能とできること

Gemini 3.5 Flashの最大の特徴は、他フロンティアモデルの約4倍という出力速度を持ちながら、前世代フラッグシップのGemini 3.1 Proを主要ベンチマークで上回った点です。Flash系でありながらPro級の精度を出すポジションに位置づけられています。

ベンチマークスコア評価対象
Terminal-Bench 2.176.2%エージェント・ターミナル操作
GDPval-AA1656 Elo実務タスク総合
MCP Atlas83.6%ツール連携
CharXiv84.2%図表読解
出力速度は他フロンティアモデルの約4倍で、テキスト・画像・音声・動画・PDFを扱えるマルチモーダル対応です。主な用途は次の通りです。
  • コーディング・コード生成(Terminal-Bench 2.1で76.2%)
  • AIエージェント・ツール連携(MCP Atlasで83.6%)
  • 長文・大規模ドキュメントの読解(1M入力)
  • 図表・グラフを含む資料の解析(CharXivで84.2%)
  • 音声・動画・PDFを含むマルチモーダル処理

Gemini 3.5 Flashの料金と無料で使う方法

Gemini 3.5 Flashの料金は、開発者向けの「API従量課金」と、Geminiアプリの「月額サブスク」で仕組みがまったく異なります。

Gemini APIの従量課金

API(Application Programming Interface=外部から呼び出す仕組み)の料金は、処理したトークン量に応じた従量制です。年間・月間の固定契約という概念はありません。

区分料金(per 1Mトークン)
入力$1.50
出力(思考トークン含む)$9.00
Context caching(読込)$0.15
Context caching(ストレージ)$1.00 / 1Mトークン/時
出力料金には思考(thinking)に使われたトークンも含まれます。無料枠も用意されており、最新の料金はGemini APIの料金ページで確認できます。

Geminiアプリの月額プラン

Geminiアプリ(gemini.google.com)側は、個人向けの月額サブスクです。無料プランでも3.5 Flashがデフォルトで動きますが、日次クォータ(利用上限)が設けられています。

プラン月額(2026年6月時点)特徴
無料0円3.5 Flashが動く・日次クォータあり
Google AI Plus725円2026年6月改定で値下げ・ストレージ400GB
Google AI Pro2,900円上位プラン
Google AI Ultra14,500円(5x)/ 32,000円(20x)2026年5月19日に2段階再編
料金プランは改定が頻繁なため、最新はGoogle AIのプランページを確認することをおすすめします。

無料で使える範囲

無料で3.5 Flashを試す方法は主に3つあり、いずれもコストゼロで触れます。本格的な実装に進む前のプロトタイピングに向いています。

Gemini 3 Flash・Proとの違いと選び方

Gemini 3.5 Flashは「3 Flashからの値上げ」と「Pro比の割安さ」という二面を持っています。どちらを基準に見るかで評価が変わるため、比較対象ごとに整理します。

3 Flash・2.5 Flashとの違い

3.5 Flashは前世代の3 Flashと比べると、入力・出力ともにAPI料金が3倍に上がっています。一方で、前世代フラッグシップの3.1 Proと比べると約25%安く、しかも性能は上回るという位置づけです。

モデル入力(per 1M)出力(per 1M)無料枠
Gemini 3.5 Flash$1.50$9.00あり
Gemini 3 Flash$0.50$3.00あり
Gemini 3.1 Pro$2.00〜$4.00$12.00〜$18.00なし
Gemini 2.5 Flash-Lite$0.10$0.40あり
「Flashなのに値上げ」と「Proより25%安い」は同じ事実の裏表です。コスト最優先なら3 Flashや2.5 Flash-Lite、性能とコストのバランスを取るなら3.5 Flashという選び分けになります。

Gemini 3.5 Proとの違い・待つべきか

3.5 Proは3.5 Flashの上位モデルで、2026年6月時点では未GA(6月GA目標の限定プレビュー)です。価格やスペックは予告ベースの情報で、確定値ではありません。

すぐに高速・低コストでPro級の精度がほしいなら、現時点でGAしている3.5 Flashが現実的な選択になります。

Gemini 3.5 Flashの使い方|3つの経路

Gemini 3.5 Flashは、用途に応じて3つの経路から使えます。手早く試すならアプリ、検証ならAI Studio、本番実装ならAPI/Vertex AIという住み分けです。

Geminiアプリで使う

最も手軽な経路がGeminiアプリ(gemini.google.com)です。無料プランでもデフォルトで3.5 Flashが利用でき、アカウントさえあればすぐにチャット形式で使えます。

Google AI Studioで試す

Google AI Studio(aistudio.google.com)は、無料でモデルを検証できる開発者向けの環境です。プロンプトの試行錯誤やAPIキーの発行ができ、プロトタイピングに向いています。

無料で触れる反面、入出力データの扱いには注意が必要です(詳細は次章)。本番前の検証用途として使うのが安全です。

Gemini API・Vertex AIで実装

本番アプリへ組み込む場合は、Gemini APIまたはVertex AIを使います。両者は対象と運用形態が異なります。

経路対象特徴
Gemini API個人開発者従量課金・手軽に呼び出せる
Vertex AI法人GCP上のマネージドサービス・ガバナンス対応
法人で機密データを扱う場合は、データ規約の観点からVertex AIやGemini Enterprise経由が選択肢になります。

商用利用とデータ学習・API移行の注意

Gemini 3.5 Flashは商用利用が可能ですが、無料版のデータ学習リスクと、API移行時の破壊的変更には注意が必要です。導入前に確認しておきたい2点を整理します。

無料版のデータ学習リスクと安全な使い分け

無料ティア(AI Studio・無料APIキー・アプリ無料版)では、規約上、入出力がGoogleの製品改善や機械学習に利用される場合があるとされ、人間によるレビューの可能性も指摘されています。一方、有料ティア(課金API・有料プラン)は製品改善に使用しないと明記されています。

商用利用自体は可能なので、データの機密度に応じてティアを使い分けることが重要です。最新の規約はGoogle公式の利用規約で確認してください。

API移行で注意すべき変更点

3 Flashから3.5 FlashへAPIを移行する際は、公式ドキュメントで案内されている破壊的変更があります。コードをそのまま流用すると、品質・速度・コストが変わったりエラーになったりします。

なかでもデフォルト思考レベルの変更は、出力品質とトークンコストに直結します。移行時は必ず再テストすることをおすすめします。詳細はGemini APIのリリースノートで確認できます。

まとめ|Gemini 3.5 Flashは使うべきか

Gemini 3.5 Flashは、前世代フラッグシップのGemini 3.1 Proを主要ベンチで上回りながら、Flash価格帯を維持した高速・低コストの最新モデルです。Pro級の精度を高速・低コストで使いたい層には現時点で有力な選択肢になります。

導入前には、API利用なら破壊的変更の再テスト、業務利用ならデータティアの使い分けを必ず確認してください。3.5 Proのリリース状況も流動的なため、本記事は2026年6月時点の情報として、最新はGemini公式を確認してください。

監修者
黒田 真次郎
監修者プロフィール
黒田 真次郎

AppTime株式会社 代表取締役:システム開発・DX支援
HOJOJO株式会社 取締役CTO:技術戦略・プロダクト開発

関西学院大学大学院(MBA課程)にて、経営管理の高度な知見を統合。

〜主な経歴〜
2017年に個人事業主として独立。エンジニアとして数多くのシステム開発を
手掛けた後、2018年にAppTime株式会社を設立し、代表取締役に就任。
現在は自社の経営のみならず、HOJOJO株式会社の取締役CTO(最高技術責任者)も兼任。技術の「便利さ」だけでなく、LLM・機械学習をはじめとする先端技術を活かし、企業のコストカットや「利益創出」に直結させるという、実益重視のコンサルティングを展開している。

単なるIT導入に留まらない、経営層・役員の意思決定に資する「経営×IT」の架け橋として、次世代のDXリテラシー向上を支援している。

爆速開発部編集部 A爆速開発部メンバー

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