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Qasicaとは?SES営業のAIツールの機能と料金を画面付きで解説

投稿日 最終更新 読了約16分 閲覧数111

「Qasica(カシカ)」は、AppTime株式会社が開発しているSES営業向けのAIツールです。取引先から届く案件・要員メールの取り込みから、候補の提案、取引先への配信とやり取りまでを1つの画面で扱えます。2026年10月から本格的に提供を始めました。

この記事では、Qasicaの機能、無料で試せる範囲、料金、AIの精度とデータの扱い、向き不向きを、実際の画面と公式の公開情報(2026年10月時点)をもとに紹介します。

Qasicaとは|SES営業のためのAIツール

Qasicaは、SES営業の「探す・思い出す・送る」の手間を減らすためのツールです。もともとは、AppTime自身のSES業務の困りごとから生まれました。

AppTimeのSES部門では、AIを入れる前は1日およそ1,000通の案件・要員メールが届いていました。案件と要員の突き合わせに1日およそ2.5時間かかり、それでも全部には目を通せていなかったといいます。

項目内容
提供会社AppTime株式会社
種類SES営業向けのAIツール(Webサービス+iPhoneアプリ)
主な機能メール・LINEの自動データベース化、AIマッチング、AI営業、メール一斉配信、取引先とのチャンネル、分析
料金月30,000円〜98,000円(税抜)の3プラン
無料で試せる範囲登録不要のデモ、14日間の無料トライアル、30分のオンラインデモ
解約管理画面からいつでも手続きできる

無料で試せる3つの方法

Qasicaは、契約する前に自社に合うかを確かめられるようにしています。

解約は管理画面からいつでも手続きでき、手続きをした課金期間の末日で終わります(利用規約 第9条)。

Qasicaの主な機能|メール取り込みから提案・配信まで

①メール・LINEの自動データベース化

取引先から届く案件メール・要員メール・スキルシートをQasica宛てに転送すると、AIが読み取って単価・場所・期間・スキル・商流などの項目に分けて保存します。LINEグループからの取り込みにも対応しています。

区分案件メールから項目になるもの
条件場所、単価、期間、就業時間、精算(例:140-180h)、勤務形態
SES固有商流(例:貴社まで)、外国籍の可否、個人事業主の可否、面談回数
工程・スキル工程、必須スキルと歓迎スキルを分けて抽出。主要スキル、副スキル、業務領域もタグ化
元データ会社名、担当者、件名、受信時刻、元のメール本文と添付
明らかにSESと関係のないメール(送信元や件名で判断できる営業メールなど)は自動で除外し、案件・要員の一覧には出しません。判断がつかないメールは確認待ちに回します。

元のメール本文と添付は、受け取った本人とその会社の管理者だけが見られます。

②条件検索とスキルの評価

「関西 / 60万〜 / Java」のように条件を入れるだけで、該当する案件と要員が並びます。よく使う条件は保存しておけます。

スキルは、担当した工程(要件定義〜運用保守の6工程)と技術(言語・フレームワーク・データベースなど)の2つの軸で、A〜Eの5段階に整理されます。

ランク定義
A指導可
B独力対応可
C指導下で対応可
D実務学習経験
E学習経験のみ

③AIマッチング|毎朝の「本日のおすすめ」

自社に登録された案件と要員から、今日提案できる組み合わせをAIが毎朝並べ直します。スキルの一致、単価、地域、稼働条件をもとにスコアを付け、なぜその候補なのかを項目ごとに確認できます。

社内の検証では、営業担当が「この人なら提案する」と判断した要員のうち94%が、AIの出す上位3件に入っていました(公式サイト)。判定の基準は、自社の商習慣に合わせてマッチング設定から変えられます。

④AI営業|企業同士をつないで新規開拓につなげる

AI営業は、自社の中の案件と要員だけでなく、他社の案件・要員との組み合わせまで探す機能です。

これまで取引のなかった会社と、案件・要員の条件が合ったところから接点ができるため、営業担当の人数に関係なく提案の本数を保てます。新規開拓の手段の比較はSES営業の新規開拓の方法6つにまとめています。

⑤メール一斉配信

取引先への要員紹介や注力案件の共有を、Qasicaから一斉に送れます。

  • 取引先を地域・商流・最後に連絡した時期(90日・180日・1年以内)で絞り込む
  • 会社名を差し込み、一社ずつ宛名の入ったメールにする
  • 注力案件・要員の概要を本文に入れる、文面をテンプレートとして保存する

有料のメール配信ツールを別に契約している会社は、その費用をまとめられます。送信数には1回・1か月ごとの上限があり、上限はプランによって異なります。配信の方法と費用の比べ方はSES営業のメール一斉配信で詳しく紹介しています。

⑥取引先とのチャンネル(チャット)とiPhoneアプリ

取引先ごとのチャンネルで、案件の共有から要員の提案、面談、成約までを1本のスレッドで追えます。相手もQasicaを使っていれば企業間でつながり、パートナーにその場で案件や要員を送れます。SlackやChatworkのゲスト招待で取引先とやり取りしている場合、その分の費用と手間を減らせます。

iPhoneアプリ(App Store)では、ログインしてチャンネルの投稿・返信を確認でき、新しい投稿や返信をプッシュ通知で受け取れます。

⑦分析ツール

タブ画面に出るもの
サマリー公開プロフィールの閲覧数、注力投稿から送ったメールの開封、提案状況のファネル
アクション今すぐ出せる要員、止まっている提案(未送信の下書き、14日以上動きのない提案など)
企業分析取引先の自動分類(アクティブ・休眠・離脱)、メール受信の推移
マーケット分析スキル別の需要と供給、その差、単価レンジ、地域分布
営業分析下書き〜送信〜承諾〜成約の通過率、リードタイム、成約率

QasicaのAI精度とデータの取り扱い

汎用の大規模AIとの読み取り精度の比較

SESの案件メールは記載が少なく、項目もそろっていないことが多いため、汎用のAIでは読み落としが出やすくなります。Qasicaは、SESのメールとスキルシートに特化して学習させた自社のAIを使っています。

読み取り対象Gemini 2.5GPT-4.1Claude Opus 4.8Qasica
要員メール0.8300.7410.8080.934
案件メール0.7220.7010.7270.853
スキルシート0.7570.6350.6360.764

データはどこで処理されるか

「汎用のAIにそのまま情報を渡す」使い方ではなく、読み取りの中心は自社のAIで行う設計です。どの処理でどこに何を送るかは、プライバシーポリシーに一覧で載っています。

Qasicaの料金プラン

料金は3つのプランの月額定額です(税抜)。各プランにログインできるユーザー数の枠が含まれ、超える場合は1名単位で追加できます。

項目スタータースタンダードグロース
月額(税抜)30,000円49,000円98,000円
ログインユーザー3名まで10名まで30名まで
注力投稿30件まで100件まで300件まで
メール取り込みユーザー1名まで2名まで10名まで
LINEグループの取り込み10件まで30件まで100件まで
提案の承認月10件まで月30件まで月100件まで
つながれるパートナー企業10社まで30社まで100社まで

どのプランにも14日間の無料トライアルが付いています。契約後は最短当日から使え、既存のExcel・CSVの取り込みにも対応しています(初回の移行はカスタマーサクセスが手伝う)。

別に払っている費用と比べる

メール一斉配信と取引先とのチャンネルは、どのプランにも含まれています。

別々に契約する場合の例月額(税抜)
メール配信ツール(ブラストメール Light)4,000円
Slack プロ(10人・月払い)10,500円
Chatwork スタンダード(10人・月払い)8,400円
案件・要員の管理をQasicaに移すなら、こうした別の契約を減らせる場合があります。社内の連絡にSlackなどを使い続けるなら、その分は残ります。

Qasicaと他社のSESツールの違い

AIでメールを自動でデータベース化する機能そのものは、ほかのSESツールにもあります。料金は各社公式サイトの表記です。

製品提供会社初期費用月額特徴
Qoalaリフ株式会社100,000円要問合せメール自動DB化、商流深度・単価での検索。ISMS認証取得済
SESAi非公表0円35,000円/アカウント生成AIで自動取得とマッチング、返信文面の自動生成
SOCRATESクラヴァンス記載なし98,000円〜独自のIT用語辞書でスキルシートを解析し、スコア化
コモレビヘルスベイシス30,000円〜10,000円〜かんばん方式の要員管理。ユーザー追加は別料金。Pマーク取得
SESクラウドグッドワークス50,000円10,000円〜人材管理と帳票の一元管理。ID単位課金

ほかの製品も含めた比較はSESツール比較14選にまとめています。

Qasica導入前に確認しておきたいこと

裏返すと向いているのは、案件と要員がメールやLINEで大量に流れていて、新しいパートナーの開拓を続けている会社です。

Qasicaのよくある質問

❓よくある質問

Q.Qasicaは無料で試せますか?
A.

登録不要のデモでサンプルデータの入った画面を触れます。14日間の無料トライアルもあり、トライアル中に解約すれば料金はかかりません。

Q.解約はどうやってしますか?
A.

管理画面からいつでも手続きできます。手続きをした課金期間の末日で解約になり、残りの期間の料金は返金されません。

Q.自社のメールやスキルシートがAIの学習に使われませんか?
A.

他社向けのAIの学習や、他社への提案の生成には使われません。読み取りは自社のAIモデルで行い、分類・要約などに使うGoogleの生成AI APIも、送った内容を学習に使わない条件で利用しています。

Q.SESと関係のないメールまで登録されませんか?
A.

送信元や件名から明らかにSESと関係ないと判断できるメールは自動で除外し、一覧には出しません。判断がつかないものは確認待ちに回ります。

Q.スマホで使えますか?
A.

iPhoneアプリがあり、チャンネルの投稿・返信の確認とプッシュ通知に対応しています。Android版はGoogle Playに見当たりません(2026年10月時点)。

Q.料金は人数分かかりますか?
A.

月額はプランごとの定額で、ログインユーザーの枠が含まれます(スターター3名・スタンダード10名・グロース30名)。超える場合は1名単位で追加できます。

まとめ|Qasicaはメールが多く、開拓を続けるSES事業者向け

まずは登録不要のデモで画面を触り、14日間の無料トライアルで自社のメールがどこまで整理されるかを試してみてください。

本記事は2026年10月時点の情報です。料金と機能は変わる場合があるため、最新の内容はQasica公式サイトで確認してください。

参考にした情報

監修者
黒田 真次郎
監修者プロフィール
黒田 真次郎

AppTime株式会社 代表取締役:システム開発・DX支援|2018年〜現在
HOJOJO株式会社 取締役CTO:技術戦略・プロダクト開発|2024年〜2025年

関西学院大学大学院(MBA課程)にて、経営管理の高度な知見を統合。

〜主な経歴〜
2017年に個人事業主として独立。エンジニアとして数多くのシステム開発を
手掛けた後、2018年にAppTime株式会社を設立し、代表取締役に就任。
現在は自社の経営のみならず、2024年〜2025年にはHOJOJO株式会社の取締役CTO(最高技術責任者)も兼任。技術の「便利さ」だけでなく、LLM・機械学習をはじめとする先端技術を活かし、企業のコストカットや「利益創出」に直結させるという、実益重視のコンサルティングを展開している。

単なるIT導入に留まらない、経営層・役員の意思決定に資する「経営×IT」の架け橋として、次世代のDXリテラシー向上を支援している。

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