Qasicaとは?SES営業に特化したの6つの機能と料金を画面付きで解説

「Qasica」はSES営業の業務管理SaaSで、案件・要員メールの取り込みから提案の送信までを効率化できます。
本記事では、Qasicaの機能や管理画面、AIの読み取り精度とデータの扱い、料金、向き不向きを、実際の画面をもとにご紹介します。
Qasicaとは|SES営業向けの業務管理SaaS

Qasicaは案件・要員メールの取り込みから提案の送信までをAIなどを用いて効率化できるSES営業の業務管理SaaSです。もともとは、自社のSES業務の問題を解決するために生まれました。
AppTimeのSES現場では、AI導入前は1日およそ1,000通の案件・要員メールが届いていました。案件と要員の突合に1日およそ2.5時間かかり、それでも全通には目を通せていない状態でした。
そこで開発されたのがQasica(カシカ)で、SES事業を実際にやっている立場だからこそ搭載できた、さまざまな便利な機能が魅力です。
Qasicaの主な機能|メール取り込みから提案まで

Qasicaの主な機能は6つです。実際の画面と合わせて順に見ていきます。
①メール・LINEの自動取り込みと構造化
SESの案件・要員情報は、メールだけでなくLINEグループでもやり取りされます。QasicaではメールとLINEの両方から案件情報と要員情報を抽出して構造化できます。
取り込んだ案件・要員は、横並びにした画面で確認できます。
| 区分 | 案件メールから構造化される項目 |
|---|---|
| 条件 | 場所、単価、期間、就業時間、精算(例:140-180h)、勤務形態 |
| SES固有 | 商流(例:貴社まで)、外国籍の可否、個人事業主の可否、面談回数 |
| 工程・スキル | 工程、必須スキルと歓迎スキルを分けて抽出。主要スキル、副スキル、業務領域もタグ化 |
| 元データ | 会社名、担当者、メールアドレス、件名、受信時刻、展開できるメール本文の原文 |
| 添付 | 「メール添付」「社内のみ」の公開範囲ラベルとファイルサイズ |
②検索・絞り込みとスキルマトリクス
従来のようなメールのままでは絞り込めなかった条件で検索できます。フリーワード検索、詳細検索、よく使う条件を保存する保存検索の3つがあります。
スキルは担当フェーズ別と技術別の2つで、ABCDEの5段階に整理されます。
| ランク | 定義 |
|---|---|
| A | 指導可 |
| B | 独力対応可 |
| C | 指導下で対応可 |
| D | 実務学習経験 |
| E | 学習経験のみ |

フェーズは要件定義から運用保守までの6工程で、技術はLanguages、Frameworks、Databases、OSなどの各項目で評価が付きます。判定はスキルシート解析からAIが自動で行い、基準は共通です。
③AIマッチング|本日のおすすめ

自社に登録された案件と要員から、今日提案できる組み合わせをAIが判断して毎朝7:00に出す機能です。
採点は、スキル一致、単価、地域、稼働条件などの条件適合で決まります。
④注力投稿|他社に公開して提案を受け取る
いま推したい案件・要員を公開しておく機能です。画面の説明文が、この機能の設計をそのまま表しています。
> いま推したい案件・要員を公開しておくと、条件の合う他社の AI営業が その投稿を見つけて提案を届けてくれます。公開していないと、こちらから探しに行くしかありません。
公開した投稿は他社のAIが見つけて提案を送ってきます。反対に自社のAIも他社の投稿を探して提案を送るため、AIエージェント同士が提案をやり取りする形です。
⑤社員管理と企業間のやり取り
自社の社員情報を登録すると、同じツールを使っている他社から照会できます。取引先の管理とチャットも同じツール内にあります。
⑥分析ツール
分析ツールはサマリー、アクション、求人分析、企業分析、マーケット分析、営業分析の6つです。集計を見るだけでなく、今日動かす対象を出すアクションタブが独立しています。

| タブ | 画面に出るもの |
|---|---|
| サマリー | 社員の公開プロフィールの閲覧回数・閲覧人数、注力投稿から送ったメールの開封(画像を読み込んだ端末のみ計上)、興味を持っている企業のスコア、提案状況のファネル |
| アクション | 空き時期(今すぐ出せる/未来空き/それ以降/時期が不明)、今すぐ出せる要員リスト、止まっているもの(未送信の下書き、送信から14日以上動きなし、未公開の注力投稿、90日以上更新のない公開案件)、母集団の鮮度(最終更新7日・30日・90日) |
| 求人分析 | Qasicaテックに公開した求人の閲覧数、応募数、応募率 |
| 企業分析 | 取引先の自動分類(30日以内=アクティブ、30〜90日=休眠、90日以上=離脱)、メール受信推移の週次グラフ |
| マーケット分析 | スキル別の需要数と供給数、その差分(正なら供給が不足し要員提案の機会がある)、単価レンジ、地域分布 |
| 営業分析 | 下書き、送信、承諾、成約までの通過率、リードタイム、成約率(送信提案と受信提案は別カウント) |
QasicaのAI精度とデータの取り扱い

読み取り精度の実測値と、投入したデータがどう扱われるかを整理します。
大手LLMとの読み取り精度比較
SESの案件メールは記載が少なく、項目も揃わないことが多いです。そのためAIによる情報の抽出がうまくいかないこともあります。ここでは、同一の検証データで汎用LLM3種とQasicaを比較した検証値を示します。
| 検証項目 | Gemini 2.5 | GPT-4.1 | Claude Opus 4.8 | Qasica |
|---|---|---|---|---|
| 要員メールの読み取り | 0.830 | 0.741 | 0.808 | 0.934 |
| 案件メールの読み取り | 0.722 | 0.701 | 0.727 | 0.853 |
| スキルシートの読み取り | 0.757 | 0.635 | 0.636 | 0.764 |

外部AIに送らない仕組み
読み取りは自社で用意した専用のAI基盤で処理し、案件情報と要員情報を外部のAIサービスへ送りません。SES特化のデータで学習させた自社モデルを使います。
Qasicaの料金プランと無料で試せる範囲
料金は3プランで、いずれも税抜表示です。1社あたりの月額で、利用人数による追加費用はありません。
| プラン | 月額(税抜) | 注力投稿 | AI提案 | 承認 | パートナー | DM |
|---|---|---|---|---|---|---|
| スターター | 30,000円 | 10件 | 1日1件 | 月5件 | 5社 | 月5件 |
| スタンダード | 49,000円 | 20件 | 1日5件 | 月20件 | 20社 | 月20件 |
| エンタープライズ | 98,000円 | 50件 | 1日10件 | 月50件 | 50社 | 月50件 |

プランの差は利用人数ではなく、注力投稿やAI提案、パートナー社数の上限で分かれます。
Qasicaと他社SESツールの違い
SES向けの営業支援・管理ツールは他にもあり、AIでメールを自動DB化する機能自体は、すでに一般的です。料金は各社公式サイトの表記で、2026年8月時点のものです。
| 製品 | 提供会社 | 初期費用 | 月額 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Qoala | リフ株式会社 | 100,000円 | 要問合せ | メール自動DB化、商流深度・単価での検索。ISMS認証取得済 |
| SESAi | 非公表 | 0円 | 35,000円/アカウント | 生成AIで自動取得とマッチング、返信文面の自動生成 |
| SOCRATES | クラヴァンス | 記載なし | 98,000円〜 | 独自のIT用語辞書でスキルシートを解析し、スコア化 |
| コモレビ | ヘルスベイシス | 30,000円〜 | 10,000円〜 | かんばん方式の要員管理。ユーザー追加は別料金。Pマーク取得 |
| SESクラウド | グッドワークス | 50,000円 | 10,000円〜 | 人材管理と帳票の一元管理。3ID・10IDのID単位課金 |
Qasica導入時の注意点
導入を検討する前に押さえておきたい点が3つあります。
裏返すと向くのは、案件と要員がメールやLINEで大量に流れていて、新規パートナーの開拓を続けている会社です。
まとめ|Qasicaが向くのはメールが多いSES事業者
最後にこの記事の内容をまとめます。
検討する段階では、登録不要のデモで画面を確認し、14日間の無料トライアルで自社のメールがどこまで構造化されるかを試せます。
本記事は2026年8月時点の情報です。料金と機能の条件は変更される場合があるため、最新の内容はQasica公式サイトで確認してください。
AppTime株式会社 代表取締役:システム開発・DX支援|2018年〜現在
HOJOJO株式会社 取締役CTO:技術戦略・プロダクト開発|2024年〜2025年
関西学院大学大学院(MBA課程)にて、経営管理の高度な知見を統合。
〜主な経歴〜
2017年に個人事業主として独立。エンジニアとして数多くのシステム開発を
手掛けた後、2018年にAppTime株式会社を設立し、代表取締役に就任。
現在は自社の経営のみならず、2024年〜2025年にはHOJOJO株式会社の取締役CTO(最高技術責任者)も兼任。技術の「便利さ」だけでなく、LLM・機械学習をはじめとする先端技術を活かし、企業のコストカットや「利益創出」に直結させるという、実益重視のコンサルティングを展開している。
単なるIT導入に留まらない、経営層・役員の意思決定に資する「経営×IT」の架け橋として、次世代のDXリテラシー向上を支援している。
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