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SES効率化

SES営業代行の費用相場を7つのタイプ別に整理

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SES営業代行は月いくらかかるのか。頼めば待機は埋まるのか。営業を1人採用するのと比べて安いのか。このような疑問をお持ちの方も多いはずです。

この記事では、SES営業代行の業務範囲と料金の対応、代行・採用・ツールの比較、契約前の確認項目を、依頼する側の視点で整理しました。

SES営業代行とは?依頼できる業務の範囲

依頼できる業務の中身と、営業派遣・人材紹介との違いを分けて整理します。

案件獲得までの5工程と代行できる範囲

SES営業代行は、エンジニアの案件獲得に関わる営業業務を外部の会社や個人に委託するサービスです。担う工程は次の5つに分かれます。

  • 新規開拓:アタックリスト作成、フォーム営業・テレアポ・メール配信での接点づくり。作業が定型化しやすく、月5万円台から外に出せる
  • 案件情報の収集:BP・SIerから届く案件メールの受信と条件整理。1日数百通を捌く単純作業で、人手でもツールでも代替が効く
  • スキルシート送付・要員提案:案件に合う要員の選定と提案書の送付。自社エンジニアのスキルと単価を把握していないと精度が落ちる
  • 面談設定・同席:客先との日程調整、商談への同席、質疑対応。技術的な質問に答えるため、代行側にSESの実務知識が要る
  • 契約手続きのサポート:単価交渉、注文書・基本契約の締結補助。契約の当事者が自社のままか代行会社を経由するかで商流が変わる

上に行くほど定型作業に近く、下に行くほど自社の要員情報と判断が必要になります。どこまでを引き受けるかがサービスごとに大きく違い、この差がそのまま料金差になります。

営業派遣・人材紹介との違い

外部の営業リソースを使う方法には、営業派遣と人材紹介もあります。費用が発生するタイミングと、指揮命令の所在が違います。

項目SES営業代行営業派遣人材紹介
契約形態業務委託(準委任・請負)労働者派遣有料職業紹介
指揮命令代行会社が自社の社員に対して行う自社が派遣スタッフへ直接指示なし(入社後は自社の社員)
費用の発生月額固定 または 成果報酬稼働時間に応じた時間単価入社時に理論年収の30〜35%
立ち上がり契約から数日〜1ヶ月数週間募集開始から入社まで数ヶ月

代行は成果が出なくても月額が発生し、人材紹介は入社が決まって初めて理論年収の30〜35%が一度に出ます。どちらが安いかは、待機が何ヶ月続くかで簡単に逆転します。

代行会社に頼む場合と個人に頼む場合

SES営業代行には、法人が請け負う形と、個人が業務委託で請け負う形があります。費用の出方が根本的に違います。

依頼先費用の出方押さえる点
法人(代行会社)月額固定・成果報酬・複合の3通り稼働人数が増えても月額が変わらない契約がある
個人(業務委託)粗利の40〜60%を稼働継続中ずっと実績のある個人ほど報酬率が高い。フリーランス法の対象になる
クレアティー・サービスは、会社側利益の50〜60%を報酬とする条件を公開しています。初期費用はかかりませんが、1名の稼働が長く続くほど支払総額は伸びます。

SES営業代行の料金相場と3つの報酬型

報酬の払い方、型ごとの価格帯、支払総額の3つに分けて見ます。

固定報酬型・成果報酬型・複合型の違い

報酬の払い方は固定報酬型・成果報酬型・複合型の3つです。発注側から見た向き不向きは、待機人数と案件の読みやすさで変わります。

報酬型費用の発生向いている状況発注側の注意点
固定報酬型成果に関係なく月額固定提案できる要員が複数いる。継続的に開拓したい成果が出ない月も同額。最低契約期間の縛りが付きやすい
成果報酬型アポ・成約など成果地点ごと待機が1〜2名で、まず結果だけ欲しい成果地点がアポだと件数だけ積み上がる。稼働継続課金は総額が伸びる
複合型月額固定+成果報酬活動量と成果の両方を担保したい固定分と成果分の二重払いになる設計かを確認する
分かれ目は、待機が読めるかどうかです。待機が単発なら成果報酬型、常時数名が出る状態なら固定報酬型のほうが1名あたりの負担が下がります。

相場が出典で割れる理由とSES特化型の価格差

相場を掲載しているサイトの数字は、月20万円から月70万円まで割れています。集計対象にしている業務範囲が違うためです。

出典固定報酬型成果報酬型
PRONIアイミツ(2026年3月更新)月50〜60万円(営業1人あたり)アポ1.5〜2万円/件、受注は売上金額の30〜50%
CREX Sales(2026年1月更新)月30〜70万円アポ1.5〜3万円/件、契約成立で契約金額の10〜30%
ZEETA(2026年7月更新)SESは月20〜40万円記載なし

ZEETAはSES向けの代行費用を汎用の営業代行より2〜3割高いとしています。商流やスキルシートを前提にした提案業務が入るぶん、テレアポ中心の代行より単価が上がります。

サービスの型別に見る価格帯マップ

公開料金のあるサービスを並べると、7つの型に分かれます。会社名ではなく型で見ると、価格の意味が読み取れます。

価格帯代表例と公開条件成果報酬
フォーム営業・テレアポ型月5〜10万円ヒューマンシーン:1,000社 5万円/月、3,000社 10万円/月。7日間300社の無料トライアルありなし
BP・パートナー開拓型月5〜9万円GMOコネクト:15社プラン 初期5万+月5万、30社プラン 初期9万+月9万。1ヶ月の無料トライアル後に本契約なし
プラットフォーム型月1.1万〜2.75万円WhiteBox:パートナーPRO 11,000円/月、SIerプラン 27,500円/月(税込)。初月無料・最低3ヶ月月額プランはなし。エージェント利用時は成約1名10万円(税抜)
要員提案・営業丸ごと型月20万円〜91works:月額固定20万円(要員何名でも)。最低3ヶ月・初期費用は要問い合わせ0円(成約マージンなし)
成果報酬・段階型初月0円(以降非公開)SES Sales Partner:ライトが面談獲得、オールインワンがオファー獲得の2段階。契約期間の縛りなし成果地点ごと(金額は非公開)
設計伴走型非公開営業ハック:5週間サイクルで営業設計から実行まで。アポ率2%以上、月1,000件以上のリード獲得を掲げる非公開
エンド開拓・総合型月30〜80万円業務別の相場は新規取引先開拓 月10〜40万、スキルシート送付・案件フォロー 月10〜30万、商談代行・同席 月20〜60万(出典の更新日は不明)個別

フォーム営業型の月5万円と総合型の月80万円では、同じ「SES営業代行」で16倍の開きがあります。この差は品質差ではなく、引き受ける工程数の差です。

成果報酬型は3年でいくらになるか

成果報酬型のうち、稼働が続く限り粗利の一定割合を払い続ける契約は総額が読みにくくなります。粗利10万円のエンジニア、報酬率50%として、月額固定20万円の要員提案型と並べました。

継続稼働成果報酬型の月額3年累計固定20万円型の3年累計差額
1名5万円180万円720万円成果報酬型が540万円安い
2名10万円360万円720万円成果報酬型が360万円安い
3名15万円540万円720万円成果報酬型が180万円安い
4名20万円720万円720万円同額
5名25万円900万円720万円固定報酬型が180万円安い

固定報酬型は提案する要員数に上限がないため、稼働が増えるほど1名あたりの負担が下がります。ただし初期費用を別途取るサービスもあります。91worksも金額は非公開なので、見積もり時に初期費用と更新条件を確認します。

SES営業代行が効く会社・待機が埋まらない会社

代行を入れて待機が埋まる会社と、埋まらない会社の分かれ目を整理します。

営業代行で解決できること

代行が効くのは、案件との接点そのものが足りていない会社です。営業に人手を割けず、取引先の数が増えないまま待機(ベンチ)が出ている状態が当てはまります。

依頼しても待機が埋まらないケース

案件は入ってくるのに要員をアサインできない会社では、代行を足しても稼働率は動きません。原因は営業の活動量ではなく社内の処理側にあります。

直近3ヶ月に届いた案件数と、スキルシートを送った数を並べます。案件数のほうが多ければ、増やすべきは接点ではなく処理速度です。

案件と要員の照合が追いつかない場合の打ち手は、SES営業のAIマッチングツールの選び方と料金相場で解説していますのでぜひお読みください。

SES営業の代行・採用・支援ツールのコスト比較

代行・営業採用・営業支援ツールの3つを、費用と立ち上がりで並べます。

3つの打ち手を同じ土俵で比べる

SES営業の打ち手は代行だけではありません。営業を採用する、営業支援ツールで自社の処理速度を上げる、という2つの選択肢を同じ土俵に並べました。

比較軸営業代行営業を採用(内製)営業支援ツール
費用月5〜80万円(型による)月給35万円なら年約483万円。人材紹介経由は初年度に理論年収の30〜35%が加算月5,980〜370,000円(コモレビ 初期0円・月10,000円〜、Fairgrit 初期96,580円 税込)
立ち上がり契約から数日〜1ヶ月募集開始から入社まで数ヶ月、独り立ちまではさらに数ヶ月導入後すぐ〜数週間
ノウハウ社外に残る社内に蓄積される社内にデータとして残る
費用の性質変動費化しやすい固定費固定費だが小額
効くボトルネック案件・取引先との接点不足接点不足と関係構築の継続案件と要員の照合・提案速度
3つは同じ課題を奪い合う関係ではありません。接点が足りないなら代行と採用、届いた案件の処理が追いつかないなら支援ツールと、効く場所が分かれます。

営業を1名採用した場合の年間コスト

採用の費用は給与だけでは終わりません。社会保険料の会社負担分が給与の約15%かかり、人材紹介を使えば手数料も乗ります(厚生年金18.3%と協会けんぽの健康保険料率9.90%の折半分など)。月給35万円で1名採用した場合を試算しました。

費目初年度2年目以降
給与(月35万円×12ヶ月)420万円420万円
社会保険料の会社負担(給与の約15%)約63万円約63万円
人材紹介経由の採用手数料(理論年収の30〜35%)126〜147万円0円
合計約609〜630万円約483万円
月額換算約51〜53万円約40万円

2年目以降の月額換算40万円は、要員提案・営業丸ごと型の固定20万円の2倍にあたります。それでも採用が選ばれるのは、営業活動そのものに加えて取引先との関係が社内に積み上がるためです。

規模・状況別にどれを選ぶか

エンジニア数と待機の出方によって、選ぶ順序が変わります。

営業支援ツールは代行の代替ではなく、代行で取ってきた案件を捌く側の投資です。

外注しても内製化に戻せるか

代行に任せた後で自社営業に戻せるかは、契約時に何を自社側へ残すかで決まります。活動記録と取引先の名義が代行会社に閉じていると、切り替え時にゼロから作り直しになります。

引き継ぎを前提にするなら、社内の1名を商談同席だけでも入れておきます。関係と情報が自社側に残ります。

製品ごとの機能と料金の違いは、SESツール比較14選にまとめています。あわせてご覧ください。

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SES営業代行の契約前に確認する5項目

SES営業代行の契約前に確認する5項目

価格が同じでも契約条件で手元に残る粗利は変わります。確認する順に並べました。

商流・成果地点・契約期間・情報・報告の確認

最初に確認するのは代行会社が商流に入るかどうかです。商流に入られると階層が1つ増え、単価から中間マージンが継続的に引かれます。

確認項目見るポイント確認の仕方・実例
商流に入るか自社と客先の直接契約か、代行会社を経由する多重下請け構造になるか91worksは商流に入らないと明示。契約書の当事者欄と単価の流れを見る
成果地点の定義アポ・面談設定・オファー・稼働開始・稼働継続のどこで報酬が発生するかSES Sales Partnerはライトが面談獲得、オールインワンがオファー獲得
最低契約期間成果が出なくても解約できない期間と、更新の単位91works・WhiteBoxは3ヶ月、SES Sales Partnerは縛りなし。トライアルの有無も確認
情報の扱い再委託の可否、名義貸しの禁止、NDA、契約主体が誰かスキルシートの二次流通と客先との直接取引を契約書で制限する
活動報告の粒度何を、どの頻度で報告するか。担当は専任か兼任か送信件数だけでなく、送付先の企業名・返信内容・失注理由まで出るかを確認する
成果地点が「アポ獲得」の契約は、稼働率が上がらなくても費用が積み上がります。稼働開始に紐づける交渉ができるか、問い合わせ段階で確認します。

エンジニア情報と顧客リストの守り方

代行に渡すのは、スキルシートと取引先リストという会社の資産そのものです。渡す範囲と使い道を契約書で限定します。

個人へ委託する場合は情報の経路が見えにくくなるため、再委託の禁止とNDAを最初に結びます。

取適法・フリーランス新法で変わる実務

2026年1月1日に取適法(中小受託取引適正化法)が施行されました。旧・下請代金支払遅延等防止法にあたる法律で、業務委託する側のルールが変わっています。

再委託にあたる場合は、元委託者の支払期日から30日以内とする特例が適用されます。制度の内容は取適法リーフレットフリーランス法パンフレットに記載があります。

代行会社への問い合わせで使う確認シート

上の5項目を質問文にしました。問い合わせフォームや商談の冒頭でそのまま使えます。

回答が曖昧だった項目は、契約書のどの条項に落ちるのかまで聞いておきます。

SES営業の外注でよくある質問

問い合わせ前に判断が分かれやすい5つの質問をまとめました。

よくある質問

Q.SES特化の営業代行と、一般的な営業代行会社はどちらがよいですか?
A.

要員提案や単価交渉まで任せるならSES特化型です。商流やスキルシートの読み方を前提にした業務が入るため、費用は汎用の代行より2〜3割高くなります。新規リストへのフォーム営業・テレアポだけを切り出すなら、汎用の代行のほうが安く済みます。

Q.営業代行に任せれば待機はなくなりますか?
A.

案件との接点が足りていない会社では埋まります。案件は届いているのにスキルシートの送付が追いついていない会社では、アポが増えても稼働率は動きません。成果地点がアポ獲得の契約ほど、この差が費用に表れます。

Q.契約期間はどのくらいが一般的ですか?
A.

最低3ヶ月が多く、91worksとWhiteBoxは3ヶ月単位です。SES Sales Partnerのように縛りのないサービスもあります。ヒューマンシーンの7日間300社、GMOコネクトの1ヶ月など、無料トライアルから試す手もあります。

Q.外注した営業を後から内製に戻せますか?
A.

戻せるかどうかは契約時の設計で決まります。客先との契約主体を自社にし、商談ログと取引先リストを自社側に残しておけば引き継げます。代行会社の名義で取引が積み上がっていると、解約と同時に取引ごと失います。

Q.個人の営業代行に業務委託しても問題ありませんか?
A.

問題ありません。ただしフリーランス法の対象になり、取引条件の明示と60日以内の支払期日設定が義務づけられます。報酬は粗利の40〜60%を稼働継続中ずっと払う形が多く、長期稼働では法人の固定報酬型より総額が伸びます。

まとめ|SES営業代行はボトルネックで選ぶ

最後にこの記事の内容をまとめます。

まず自社の待機の原因を、接点不足か照合遅れかで切り分けます。商流・成果地点・最低契約期間の3点は、書面に残します。

本記事の料金は2026年8月時点で各社が公開している情報です。最新の条件は各サービスの公式サイトで、法令の詳細は公正取引委員会で確認してください。

監修者
黒田 真次郎
監修者プロフィール
黒田 真次郎

AppTime株式会社 代表取締役:システム開発・DX支援|2018年〜現在
HOJOJO株式会社 取締役CTO:技術戦略・プロダクト開発|2024年〜2025年

関西学院大学大学院(MBA課程)にて、経営管理の高度な知見を統合。

〜主な経歴〜
2017年に個人事業主として独立。エンジニアとして数多くのシステム開発を
手掛けた後、2018年にAppTime株式会社を設立し、代表取締役に就任。
現在は自社の経営のみならず、2024年〜2025年にはHOJOJO株式会社の取締役CTO(最高技術責任者)も兼任。技術の「便利さ」だけでなく、LLM・機械学習をはじめとする先端技術を活かし、企業のコストカットや「利益創出」に直結させるという、実益重視のコンサルティングを展開している。

単なるIT導入に留まらない、経営層・役員の意思決定に資する「経営×IT」の架け橋として、次世代のDXリテラシー向上を支援している。

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