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バイブコーディングとは?どこまでAIに任せられるか

投稿日 最終更新 読了約8分 閲覧数56

「バイブコーディング」は2025年2月にAndrej Karpathy氏がXで使った言葉です。コードを一行ずつ書くのではなく、やりたいことを自然言語で伝えてAIに書かせ、動けばよしとする進め方を指します。2026年に入って日本でも検索が急増し、日経BPの「2026年上半期の伸びるビジネス」にも名前が挙がりました。本記事では、言葉の定義から、受託でシステムを作っている立場で見た「どこまで任せられて、どこから人が要るか」を整理します。

バイブコーディングとは?基本情報【2026年10月時点】

項目内容
命名した人Andrej Karpathy(元Tesla AI責任者、OpenAI創業メンバー)
時期2025年2月2日、Xへの投稿
元の意味コードの存在を忘れてvibes(雰囲気)に身を委ねる進め方
技術的な定義コードレビューの工程を飛ばし、実行結果で信頼性を判断する
代表的なツールCursor、Claude Code、Replit、GitHub Copilot、Windsurf、bolt.new
日本での状況2026年に検索が急増。日経BP調査で「伸びるビジネス」上位に
ポイントは「AIにコードを書かせること」そのものではないところです。補完機能でコードを書かせるのは以前からありました。

バイブコーディングが指しているのは、出てきたコードを読まないという割り切りです。動いたかどうかだけを見て、動かなければまた言葉で直してもらう。この「読まない」が入るかどうかが、従来のAI支援コーディングとの境目になります。

AI支援コーディングとの違い

AI支援コーディングバイブコーディング
書く人人。AIは補完・提案AI。人は意図を伝える
コードを読むか読む読まない
判断の基準コードの正しさ動いているか
人に残る仕事実装と設計意図の言語化と受け入れ判断
この表の「コードを読むか」の行が、後から効いてきます。読まずに積み上げたものは、壊れたときに誰も直せないからです。

向いている場面・向かない場面

試作が速いのは本当です。問題は、速く出せたものがそのまま本番になってしまうことです。

セキュリティで指摘されていること

バイブコーディングで生成されたコードについては、次のような問題が繰り返し指摘されています。

指摘されている内容何が起きるか
認証情報のハードコードAPIキーやパスワードがコードに直接書かれ、公開リポジトリに流出する
SQLインジェクションの余地入力値の扱いが甘く、データベースを操作されうる
認証・認可の不備ログインは実装されたが、権限の確認が抜けている
セキュリティ負債の蓄積動くので気づかれず、量が増えてから発覚する

受託でやっていて感じる境目

弊社は受託でシステムを作っていますが、AIに任せる範囲は工程で分かれます。

任せやすいのは、正解が1つに決まる作業です。画面の実装、形の決まった変換処理、テストデータの用意。これらは出てきたものが正しいかどうかを、動かせば判定できます。

人に残るのは、正解が決まっていない判断です。

  • その機能は本当に必要か
  • データの持ち方をどうするか(後から変えると高くつく)
  • どこまでの異常を想定して守るか
  • 誰にどこまで見せてよいか

これらはコードを書く前の話で、言葉で指示する時点で決まっていなければなりません。バイブコーディングで速くなるのは「決まったあと」だけで、決める工程は短くなりません。

もう一つ、見落とされやすいのが切り分けです。思ったとおりに動かないとき、指示が悪いのか、AIが間違えたのか、そもそも実現できないのかを判断する作業は、こちらの側に残ります。ここでつまずくと、同じ指示を繰り返して時間だけが溶けます。

始め方

ツール選びは、やりたいことで分かれます。既存のコードベースに手を入れるならCursorやClaude Code、ゼロから画面付きのものを作るならReplitやbolt.newが向いています。

Claude CodeについてはClaude Codeの料金は?Pro・Max・Teamの月額と無料の可否を整理と【混同注意】Claude CodeとCursorの違いで詳しく扱っています。実際に動くものを作った例は【初心者でも簡単】Claude Codeでゲームを作る方法と料金をどうぞ。

バイブコーディングのよくある質問

❓よくある質問

Q.バイブコーディングは誰が言い始めた言葉ですか?
A.

Andrej Karpathy氏が2025年2月2日にXへ投稿したのが最初です。元Tesla AI責任者で、OpenAIの創業メンバーです。

Q.AI支援コーディングと何が違いますか?
A.

出てきたコードを読むかどうかです。読まずに動作だけで判断するのがバイブコーディングです。

Q.無料で始められますか?
A.

始められます。多くのAIコーディングツールに無料枠があります。ただし無料枠は実行回数や月あたりの上限が決まっているので、続けるなら有料プランが前提になります。

Q.プログラミングの知識はいらなくなりますか?
A.

なくなりません。動かないときの切り分けと、何を作るかの判断は人に残ります。知識があるほどAIに正確に指示でき、出てきたものの危うさにも気づけます。

Q.作ったものを公開してもいいですか?
A.

そのままは勧めません。認証情報の扱い、入力値の検証、権限の確認は人が見てください。他人のデータを預かるものは特にです。

Q.仕事で使っても大丈夫ですか?
A.

試作と社内ツールなら現実的です。顧客に出すもの、止まると業務が止まるものは、生成されたコードを前提にしないでください。

まとめ|速くなるのは「決まったあと」だけ

試して損のない進め方だと思います。ただ「読まなくていい」のは、読まなくても困らない範囲に限るという条件つきです。その線をどこに引くかが、使いこなせるかどうかの分かれ目になります。

参考にした情報

監修者
黒田 真次郎
監修者プロフィール
黒田 真次郎

AppTime株式会社 代表取締役:システム開発・DX支援|2018年〜現在
HOJOJO株式会社 取締役CTO:技術戦略・プロダクト開発|2024年〜2025年

関西学院大学大学院(MBA課程)にて、経営管理の高度な知見を統合。

〜主な経歴〜
2017年に個人事業主として独立。エンジニアとして数多くのシステム開発を
手掛けた後、2018年にAppTime株式会社を設立し、代表取締役に就任。
現在は自社の経営のみならず、2024年〜2025年にはHOJOJO株式会社の取締役CTO(最高技術責任者)も兼任。技術の「便利さ」だけでなく、LLM・機械学習をはじめとする先端技術を活かし、企業のコストカットや「利益創出」に直結させるという、実益重視のコンサルティングを展開している。

単なるIT導入に留まらない、経営層・役員の意思決定に資する「経営×IT」の架け橋として、次世代のDXリテラシー向上を支援している。

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