音声対話AI比較6選|無料で日本語が使えるのはどれか

AIと声で話す機能が、2026年の春から夏にかけて一斉に入れ替わりました。ChatGPTは音声モデルそのものを刷新し、Grokは初回応答を0.70秒まで縮め、GeminiはmacOSアプリからどの画面にも話しかけられるようになっています。無料でどこまで使えるのか、日本語は問題ないのか、業務で使うならどれなのか――こうした疑問を抱える方は多いのではないでしょうか。本記事では主要6サービスを、各社の公式発表とヘルプの記載をもとに、料金・無料枠・日本語・応答速度・連携先の軸で比較します。
音声対話AIの比較一覧表【2026年8月最新】
主要6サービスを横並びにしたのが次の表です。応答速度は各社が公表している数値のみを記載しています。
| サービス(提供元) | 音声モデル・機能名 | 料金・無料枠 | 日本語 | 公表レイテンシ | 主なプラットフォーム |
|---|---|---|---|---|---|
| ChatGPT(OpenAI) | GPT-Live-1 / GPT-Live-1 mini | Free・Go・Plus・Proに込み/追加課金なし | あり | 非公表 | モバイル・デスクトップ・Web |
| Gemini(Google) | Gemini Live | 無料で利用可 | あり(40言語超) | 非公表 | Android・iOS・macOSアプリ |
| Grok(SpaceXAI) | Grok Voice Think Fast 2.0 | アプリは無料/API $0.08/分 | あり(25言語超) | 0.70秒 | モバイル・Web・API |
| Claude(Anthropic) | 音声モード(ベータ) | 全プラン(Free含む) | ベータ扱い | 非公表 | モバイル・デスクトップ・Web |
| Perplexity | 音声モード | Androidは無料でも可 | 明記なし | 非公表 | iOS・Android |
| Copilot(Microsoft) | Copilot Voice | ライセンス保有者のみ | 起動語は英語のみ | 非公表 | Windows・モバイル |
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音声対話AIおすすめ比較6選
ここからは6サービスを順に解説します。順位は会話の自然さを軸に、無料で使える範囲と日本語の実用度を加味した総合評価です。
ChatGPT(GPT-Live)|聞きながら話せる全二重の総合1位
OpenAIのGPT-Liveは、2026年7月に公開された音声モデルです。最大の違いは全二重(フルデュプレックス)アーキテクチャで、聞くことと話すことを同時に行えます。従来の音声モードのように発話の区切りを待たず、入力を受け取りながら出力を生成し続けます。
公式の説明では、会話中に「mhmm」「yeah」といった相槌を打ったり、こちらが考えている間は黙っていたりと、間の取り方そのものが変わりました。割り込みや話す速さの変化にも追随します。
提供されるモデルは2つで、無料ユーザーの既定がGPT-Live-1 mini、有料ユーザーの既定がGPT-Live-1です。GPT-Live自体に追加料金はなく、Free・Go・Plus・Proの各プランに含まれます。
難しい質問を投げると、裏側でフロンティアモデルに処理を委ね、結果が出たところで会話に戻す設計です。ローンチ時のバックエンドはGPT-5.5でした。
Gemini Live|無料で日本語、カメラと画面まで見せられる
GoogleのGemini Liveは、Geminiアプリで無料のまま使える音声対話機能です。対応言語は40以上に拡大しており、日本語での会話も公式に対応しています。同じ端末で最大2言語の会話を扱える点も特徴です。
強みは音声以外の入力を混ぜられることです。カメラを向けて「これを加工して」と頼めますし、会話中に地図・天気カード・写真がリアルタイムで表示されます。Gmail、Googleドライブ、Googleカレンダー、Googleマップと繋がっているため、予定や書類を前提にした会話がそのまま成立します。
2026年7月に公開されたmacOS版Geminiアプリでは、Fnキーの長押しでどのウィンドウからでも音声入力を呼び出せるようになりました。7月末には音声文字起こしが強化され、「えー」「あー」といった言いよどみを自動で削って整形します。画面の内容を読み取るScreen Awarenessも追加されています。
Grok Voice|初回応答0.70秒と25言語超の最速級
SpaceXAI(旧xAI)のGrok Voiceは、応答の速さを数値で公表している唯一のサービスです。2026年7月29日に発表されたGrok Voice Think Fast 2.0では、最初の音声応答が返るまで0.70秒。24言語で評価した結果も併せて公開されています。
音声の選択肢も広く、2026年7月にフラッグシップボイスが21種類追加されました。既存のAra・Eve・Leo・Rex・Salも再学習され、間の取り方や強調の付け方が調整されています。すべての音声がネイティブに多言語対応で、25以上の言語を話し分け、会話の途中で言語を切り替えることもできます。
開発者向けの機能が充実している点も他社と違います。
- Custom Voices:数秒の音声から声をクローンし、TTSとVoice Agent APIで使える
- Voice Agent Builder:音声エージェントを構築する基盤を提供
- 音声のAPI単価は$0.08/分。Think Fast 2.0への切り替えに伴って引き上げられました
Claude 音声モード|全プラン対応で業務ツールと繋がる
Anthropicの音声モードは、Free・Pro・Max・Team・Enterpriseの全プランで使えます。無料でも法人プランでも同じように開放されている点は、GPT-LiveやCopilotとの明確な違いです。
対応環境はClaudeモバイル(iOS・Android)、Claudeデスクトップ、Webの3つで、公式は「スマートフォンからの利用に最適化している」としています。同じ会話の中でテキストと音声を行き来できるため、大枠は声で指示して細部はキーボードで直す使い方が成立します。
業務利用で効いてくるのは連携先です。音声で話している最中に、接続済みのGmail・Googleカレンダー・Googleドキュメント・Slackをそのまま呼び出せます。ウェブ検索も会話中に使えます。
音声はプリセットから選ぶ方式で、種類は限定されています。
Perplexity 音声モード|調べ物を声で完結させる
Perplexityの音声モードは、検索と回答の読み上げをひと続きにしたのが特徴です。質問を話しかけると、出典付きの回答を音声で返します。Androidでは無料アカウントでも音声対話が使え、iOS向けにはVoice Assistantが提供されています。
音声は4種類で、MikeとMaryが英国アクセント、AlexとKateが米国アクセントです。設定からハンズフリーモードに切り替えると、ボタンを押し続けずに会話を続けられます。
Microsoft Copilot 音声|Office業務向け、ただし無料は未提供
MicrosoftのCopilot Voiceは、Word・Excel・PowerPoint・Outlookと同じ環境で使えるのが利点です。ただし2026年8月時点で、音声機能はCopilotライセンスを持つユーザー向けに限られます。ライセンスがないユーザーには「近日提供」と案内されている段階です。
個人で試すには向きませんが、Microsoft 365を全社導入済みで、既存のライセンスの範囲で音声を足したい場合には検討対象になります。
音声対話AIを使い始める手順
どのサービスも、専用アプリを入れ直す必要はありません。すでに使っているAIアプリの中に音声の入口があります。
- STEP 1
STEP1:スマートフォンのアプリを最新にする
音声モードはいずれもモバイルアプリを主戦場に設計されています。ChatGPT・Gemini・Claudeとも、ウェブ版より先にモバイルへ機能が届きます。まずアプリを最新版に更新してください。
- STEP 2
STEP2:入力欄の音声アイコンを開く
テキスト入力欄の横にある音声アイコンから起動します。Claudeは同じ会話の中でテキストと音声を行き来できるので、途中から声に切り替えても文脈は途切れません。
- STEP 3
STEP3:言語と音声を設定する
Claudeは設定から言語を選ぶ方式です。Geminiは日本語に公式対応しており、同じ端末で2言語まで扱えます。Grokは話しかけた言語を自動で判定して返します。
無料で使える範囲と日本語対応の注意点
「無料で使える」と「無料で日本語が実用になる」は別の話です。公式の記載ベースで整理したのが次の表です。
| サービス | 無料での音声利用 | 日本語の扱い |
|---|---|---|
| Gemini Live | 可 | 公式に日本語対応。40言語超 |
| Claude 音声モード | 可(Freeプラン含む) | 英語以外はベータ。日本語の明記なし |
| Grok Voice | 可(アプリ) | 25言語超にネイティブ対応 |
| ChatGPT(GPT-Live) | 可(mini) | ChatGPTの対応言語に準拠 |
| Perplexity | Androidは可 | 音声は英語系4種。明記なし |
| Copilot Voice | 不可 | 起動語「Hey Copilot」は英語のみ |
用途別に選ぶ音声対話AIのおすすめ比較
会話の自然さが最上位のサービスが、すべての用途で最適とは限りません。予算・言語・連携先で「結局どれか」を用途別に整理しました。
個人で楽しむ・練習する
雑談や壁打ち、語学練習なら全二重で間が自然なChatGPTのGPT-Live。無料で日常的に使うなら日本語対応が明示されているGemini Live。
仕事で使う
移動中の予定確認やメール処理は、Gmail・カレンダー・Slackを呼べるClaude音声モード。Microsoft 365を全社導入済みならCopilot Voice。
作る・組み込む
自社サービスへの音声エージェント組み込みは、Custom VoicesとVoice Agent Builderを持つGrok Voice。出典付きの調べ物はPerplexity。
社内で標準を1つに決めるなら、無料アカウントでも同じ機能が使えるGemini LiveかClaudeが運用しやすい構成です。ChatGPTを選ぶ場合は、Business・EnterpriseがGPT-Liveの対象外である点が全社展開の障害になるため、個人プランとの併用が前提になります。
音声対話AIの比較でよくある質問
音声対話AIの比較でよく挙がる疑問を、公式発表の事実ベースでまとめました。
❓よくある質問
Q.音声機能に追加料金はかかりますか。
ChatGPTのGPT-Liveは追加料金なしで各プランに含まれます。Claudeも音声専用の課金はなく、通常の利用上限を消費する形です。Grokはアプリ利用が無料で、API経由の場合のみ$0.08/分がかかります。
Q.一番速いのはどれですか。
数値を公表しているのはGrokだけで、Grok Voice Think Fast 2.0の初回音声応答が0.70秒です。他社は公式にレイテンシを公開していないため、横並びの比較はできません。ChatGPTのGPT-Liveは全二重方式のため、そもそも「応答を待つ」構造が異なります。
Q.法人アカウントでも使えますか。
Claudeは全プラン(Team・Enterpriseを含む)で使えます。ChatGPTのGPT-LiveはBusiness・Enterprise・Eduが対象外です。Copilotはライセンス保有者のみで、無料ユーザーには未提供です。
Q.パソコンでも音声で使えますか。
Claudeはデスクトップアプリとウェブで使えます。GeminiはmacOS版アプリでFnキー長押しからの音声入力に対応しましたが、GeminiウェブアプリではGemini Liveを利用できません。
Q.自社サービスに音声AIを組み込めますか。
2026年8月時点でAPIが公開されているのはGrokです。Custom Voicesで声のクローンを作り、Voice Agent Builderでエージェントを構築できます。GPT-LiveのAPIは未提供です。
Q.カメラや画面を見せながら話せますか。
Gemini Liveがカメラ入力に対応しており、見せたものについて会話できます。macOS版のScreen Awarenessでは画面の内容を読み取ります。
音声対話AI比較のまとめ|結局どれを選ぶか
最後にこの記事の内容をまとめます。
- 会話の自然さで選ぶならChatGPTのGPT-Live。全二重で相槌や割り込みが成立する
- ただしBusiness・Enterprise・Eduは対象外。全社導入の標準にはできない
- 無料で日本語を使い倒すならGemini Live。カメラと画面共有まで含めて無料で完結する
- 業務ツールと繋いで話すならClaude。全プラン対応でGmail・カレンダー・Slackを呼べる
- 開発者としてサービスに組み込むならGrok Voice。0.70秒の応答とAPI($0.08/分)が揃う
- Copilotの音声はライセンス必須。無料で試す手段がない
AppTime株式会社 代表取締役:システム開発・DX支援|2018年〜現在
HOJOJO株式会社 取締役CTO:技術戦略・プロダクト開発|2024年〜2025年
関西学院大学大学院(MBA課程)にて、経営管理の高度な知見を統合。
〜主な経歴〜
2017年に個人事業主として独立。エンジニアとして数多くのシステム開発を
手掛けた後、2018年にAppTime株式会社を設立し、代表取締役に就任。
現在は自社の経営のみならず、2024年〜2025年にはHOJOJO株式会社の取締役CTO(最高技術責任者)も兼任。技術の「便利さ」だけでなく、LLM・機械学習をはじめとする先端技術を活かし、企業のコストカットや「利益創出」に直結させるという、実益重視のコンサルティングを展開している。
単なるIT導入に留まらない、経営層・役員の意思決定に資する「経営×IT」の架け橋として、次世代のDXリテラシー向上を支援している。
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