
VSCodeをやめてZedに乗り換えてみた話|Claude Codeが軽快に動く
私はずっとVSCodeでClaude Codeを使ってきましたが、重さに耐えかねてRust製エディタのZedに乗り換えました。結果、起動もエージェントの応答も体感がまるで変わり、作業の快適さが一段上がっています。
本記事ではVSCodeからZedへ乗り換えた理由、Zed×Claude Codeの具体的なメリット・デメリット、2026年6月の課金変更まで、実際に移行した立場で整理しました。
VSCodeをやめてZedに乗り換えた理由

VSCodeでClaude Codeを使い続けるうちに溜まっていった重さのストレスが、乗り換えを検討した原因でした。ここではなぜVSCodeが重くなるのか、なぜZedに行き着いたのかを順に整理します。
VSCodeでClaude Codeが重くなる背景
VSCodeはElectron(Chromiumベースのアプリ基盤)で動いており、エディタ自体がブラウザを1つ抱えているような構造です。ここにClaude Codeのようなエージェントが加わると、メモリ消費とCPU負荷がさらに膨らみます。
「軽いエディタ」を探してZedにたどり着いた
重さの根本がElectronにあるなら、ネイティブで動くエディタに替えればいいと考え、軽量な代替を探しました。そこで見つけたのがZedです。
ZedはRustで書かれたネイティブエディタで、Electronに依存しません。描画はGPUレンダリング(GPUI)で行われ、スクロールやカーソル移動が滑らかです。
実際に移行してみると、起動の速さとエージェント実行中の軽さをまず感じました。「重いから少し待つ」という小さなストレスが消えたのが大きいです。
Zed×Claude Codeに乗り換えた3つのメリット

VSCodeからZedへ移して実感したメリットは大きく3つあります。軽さ、並列作業、送信前の追記、ターミナル併用です。ここからは一つずつ、実際の使い心地ベースで掘り下げます。
①Rust製ネイティブで軽い|起動もメモリも違う
最大の効果は軽さです。Rust製ネイティブで動くZedは、一般にElectron製エディタより大幅にメモリ消費が小さく、起動も速い傾向があります。
私の環境でもVSCodeとZedでメモリと起動速度を実測し、明確な差が出ました。
VSCode: メモリ 917.1MB (起動に数秒)
→ Zed:メモリ 126.0MB (クリックと同時に立ち上がる)

相当軽い状態にして比較してもこのくらいの差があるので、たくさんプロジェクトを抱えるともっとこの差は大きくなります。
②フォルダ切り替え不要で並列作業できる
複数プロジェクトを行き来する作業が、Zedでは格段に楽になりました。VSCodeだと設定をいじらない場合、ウィンドウやワークスペースを切り替える必要がありますが、Zedは最初から作業フォルダを変えずに複数プロジェクトを並列で保持できます。
③コマンドを送信する前に指示を追記できる
VSCode版のClaude Code拡張はデフォルトでEnter即送信になっており(Ctrl/Cmd+Enterへの変更は可能)、入力途中で誤って送ってしまうことがありました。
私の環境では、Zed側は送信前に文章や注意点を落ち着いて付け足せる感覚があり、指示を練ってから投げられます。
ZedでClaude Codeを使う2つの方法と課金の違い
ZedでClaude Codeを動かす方法は、ターミナル方式とACP方式の2つです。どちらを選ぶかで課金の扱いが変わるため、特性を理解して使い分けることが重要です。まずは違いを表で押さえます。
| 比較軸 | ターミナル方式 | ACP方式 |
|---|---|---|
| 起動 | パネル内ターミナルでclaude | エージェントパネルから Claude Agent |
| UI | CLIのまま | Zedの編集・差分レビューに統合 |
| 課金(2026年6月時点) | サブスク枠をそのまま使える | 6/15以降は別枠クレジット消費 |
| 最新版追従 | 即追従 | Zedが取り込むため1〜2週遅れる |
| トークン確認 | /cost・/usageで可能 | UI上では見えにくい |
ターミナル方式|サブスク枠をそのまま使える
ターミナル方式は、Zedのエージェントパネル内にあるターミナル(Terminal Thread)でclaudeを起動するシンプルな使い方です。Claude Code CLIは自分でインストールしておきます。
最大の利点はClaude Pro/Maxのサブスク枠をそのまま使えることです。コストやトークンもclaude内で/cost・/usageを打てば確認できます。UIはCLIのままなので、普段からターミナルでClaude Codeを使っている人ほど移行コストがありません。
ACP方式|エディタUIに統合
ACP方式(Agent Client Protocol)は、Claude CodeをZedのエディタUIに統合する使い方です。2026年6月時点では最新のZed 1.0にバンドル済みで、追加設定は不要です。
エージェントパネル(cmd-? / ctrl-?)から「+」→ Claude Agent で開始すると、Zedの編集・差分レビューUIと承認フローが連動します。権限モードは default / acceptEdits(自動承認・推奨)/ bypassPermissions から選べます。差分を見ながら承認していけるので、エージェントの変更を細かく管理したい場面に向きます。
2026年6月の課金変更で何が変わったか
ここが乗り換えを検討する上で一番注意したいポイントです。2026年6月15日から、Claude CodeをACP経由(Zedを含む)で使うと、課金の出どころが変わります。
具体的には、Claude Pro/Maxのサブスク枠からは引かれず、別枠の「Agent SDKクレジット」から消費されるようになります。このクレジットはフルAPI料金ベースで、Pro $20/月、Max 5x $100/月、Max 20x $200/月が付与されます。
乗り換えて分かったZedエディタの3つのデメリット

良いことばかりではありません。Zedに移って戸惑った点、VSCodeのほうが上だと感じた点も正直あります。乗り換え前に知っておきたい弱点を3つ挙げます。
①トークン使用量が見えない|/costで確認する回避策
最初に困ったのがトークン使用量の見えにくさです。2026年6月時点では、ACP統合UI上で使用量が確認しづらく、公式ドキュメントにも表示についての記載は見当たりません。
回避策は2つあります。ターミナル方式でclaudeを使い、/cost・/usageでセッションのトークンとコストを確認する方法。もう1つは、正式な請求元であるClaude ConsoleのUsageページで確認する方法です。日々のセッション単位ならターミナル方式の/costが手軽です。
②日本語UIに非対応・IME入力もOSでクセがある
Zedは日本語まわりに2つの弱点があります。1つはUI、もう1つは入力です。
ZedのインターフェースはVSCodeのような日本語ローカライズがなく英語のみで、日本語UIに慣れた人は最初とっつきにくく感じます。日本語IME入力にもプラットフォーム別のクセが残ります。
③VSCodeにあってZedにない機能もある
成熟したVSCodeと比べると、1.0時点のZedには機能の穴があります。乗り換え前にここが自分の必須要件に当たらないか確認しておくと安全です。
| 機能 | Zed(1.0時点) | VSCode |
|---|---|---|
| 拡張機能 | 数百〜1000+(VSCode拡張は直接使えない) | 約6万 |
| デバッガ | DAP内蔵だが言語により穴あり(C#未対応など) | 成熟 |
| Dev Containers | 開発途上(forwardPorts未実装など) | 成熟 |
| Live Share相当 | コア内蔵だが相手もZed必須 | VSCode Live Share |
| ワークスペース | .code-workspace相当なし(独自方式) | .code-workspace |
| 設定GUI | settings.json中心・網羅GUIは弱い | 網羅的なGUIあり |
Zed vs VSCode徹底比較|どっちを選ぶべきか
ここまでのメリット・デメリットを踏まえ、ZedとVSCodeを比較してどちらを選ぶべきかを整理します。まず全体像を表で俯瞰し、そのうえでタイプ別の向き不向きを示します。
機能比較表
軽さからClaude Code連携、料金、日本語対応まで主要な軸を並べました。VSCodeの強みは成熟と拡張エコシステム、Zedの強みは軽さとネイティブの滑らかさです。
| 比較軸 | Zed | VSCode |
|---|---|---|
| 軽さ・動作の滑らかさ | Rust製ネイティブで軽い・GPU描画で滑らか | Electron製で重くなりやすい |
| 拡張機能 | 数百〜1000+(独自Wasm拡張) | 約6万・エコシステム成熟 |
| Live Share相当 | コア内蔵(相手もZed必須) | VSCode Live Share |
| Claude Code連携 | ターミナル+ACPの2方式 | 拡張で利用 |
| 料金 | 本体無料・OSS(AI一部のみ有料) | 無料 |
| 日本語UI | 非対応(英語のみ) | 対応 |
| 成熟度・安定性 | 1.0でも発展途上(特にWindows) | 成熟・安定 |
こんな人はZedに乗り換えるべき
軽さとClaude Codeの快適さを最優先するなら、Zedは強くおすすめできます。私自身もこのタイプで、乗り換えて作業の体感が大きく変わりました。
VSCodeを使い続けたほうがいい人
一方で、VSCodeの成熟やエコシステムが業務の前提になっている場合は、無理に乗り換える必要はありません。下記に当てはまるなら、現時点ではVSCode継続が無難です。
まとめ|Zed乗り換えはClaude Codeユーザーに刺さる
VSCodeの重さに悩んでClaude Codeを使っているなら、Rust製ネイティブのZedへの乗り換えは試す価値があります。軽さと並列作業のしやすさは、移行直後から効く実利でした。
乗り換えるなら、まず自分の必須機能(デバッガ・Dev Containers・Live Share)がZedで足りるかを確認しましょう。課金は2026年6月時点の体系を前提に、サブスク枠を維持できるターミナル方式から試すのがおすすめです。
本記事は2026年6月時点の情報です。課金体系・機能は変わる可能性があるため、最新はZed公式ブログを確認してください。
AppTime株式会社 代表取締役:システム開発・DX支援
HOJOJO株式会社 取締役CTO:技術戦略・プロダクト開発
関西学院大学大学院(MBA課程)にて、経営管理の高度な知見を統合。
〜主な経歴〜
2017年に個人事業主として独立。エンジニアとして数多くのシステム開発を
手掛けた後、2018年にAppTime株式会社を設立し、代表取締役に就任。
現在は自社の経営のみならず、HOJOJO株式会社の取締役CTO(最高技術責任者)も兼任。技術の「便利さ」だけでなく、LLM・機械学習をはじめとする先端技術を活かし、企業のコストカットや「利益創出」に直結させるという、実益重視のコンサルティングを展開している。
単なるIT導入に留まらない、経営層・役員の意思決定に資する「経営×IT」の架け橋として、次世代のDXリテラシー向上を支援している。



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